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管工事事業

05.冷暖房設備工事

空気調和設備の一部になりますが、例としてエアコン工事を取り上げてみます。エアコンディショナーの略名がエアコンとなり、クーラーと言ったりもします。形状は様々で、一般的な壁掛タイプから天井埋込タイプ、天井吊り込みタイプ、置き形と設置場所に合わせることができます。空間を温めたり、涼しくしたり、最近では換気機能付きのものも出てきています。詳しい説明となるとかなり複雑なためここでは簡単に説明いたします。エアコンは室内機と室外機の2つの機器で構成されているのが一般的です。部屋の高い低い温度の空気の熱を室内機の熱交換機を使って繋がっているパイプに流れる冷媒というものに温度を乗せて室外機に運んでいます。運ばれた熱は室外機の熱交換器で熱を取ったり、貰ったりして、また冷媒に乗って室内機まで送られていきます。送られてきた熱はさらに室内機の熱交換器に運ばれ、送風することでその熱を温かい、涼しい温度で部屋に行きわたるわけです。

「冷暖房設備工事の工程」

部屋の養生
冷暖房設備工事は床にエアコンや脚立を置きながらの作業になるので、なるべく厚めのマットで養生します。
据付板の取り付け
据付板を壁に水平に取り付けます。室内機はここに引っ掛けて設置するので、しっかりと固定しなければいけません。この時、配管穴がまだないようならば、穴あけ工事も行います。
電線とドレンホースの接続
電線を室内機の基盤に差し込みます。結露水を流すドレンホースを室内機の左右どちらかに取り付けます。
室内機の取り付け
配管、電線、ドレンホースを配管穴に通し、室内機を据付板に取り付けます。
配管のルート決め・仕上げ
配管穴から外に出した配管、電線、ドレンホースをまとめて化粧テープで仕上げ、室外機までのルートを決めます。
室外機の設置
室外機を設置して配管、電線を接続します。
真空引き
接続が完了した配管内を真空ポンプを用いて真空にします。冷暖房設備工事で特に注意したいのが、この真空引きの工程です。この作業によって配管の中を真空乾燥させないと、配管中の不純物によってエアコンが故障する恐れがあります。また、冷房・暖房があまり効かないという事態を招きやすく、エアコンの寿命も短くなりがちです。
バルブ解放
室外機の配管接続部分にあるバルブを解放します。この工程を経て室外機に封入されていた冷媒ガスが循環して、エアコンが使用できるようになります。
穴埋め
配管穴の部分を外からパテで埋めます。
試運転
季節に応じて冷房または暖房の試運転をします。ドレンホースからの排出が見られないなどの問題があるようならば、室外機前面のカバーを開けて問題がないかチェックします。

「冷暖房設備工事の注意点」

冷暖房設備工事では一戸建てにせよマンションにせよ、壁のどこかに穴を開ける必要があります。間違って柱を貫通してしまうなど、物件の資産価値を落とすことのないようにくれぐれも注意が必要です。また、エアコンを問題なく稼働させるには少なくとも30A以上の契約がなければいけません。もし、足りないようならば契約変更などの準備も必要になってきます。また、標準のコンセントを電源とすると発火・発煙の危険があります。新しく設置する場合には必ずエアコン専用のコンセントを作る工程があり、そのため、電気工事士の資格も必要になるのです。

「冷暖房設備工事に必要な資格」

エアコンの取り付けそのものには資格は必要ありません。実際、DIYを試みる人もいますが、労力がかかる割にはエアコンの損傷や怪我のリスクがあるのも事実です。また、冷暖房設備工事にはエアコン専用コンセント設置などの電気工事が伴うことも少なくありませんが、その場合は電気工事士一種、電気工事士二種いずれかの資格が必要になります。